雑記 in hibernation

頭の整理と備忘録

Google スプレッドシートでもできるよ仮説検定

この記事書いてる際、「仮説検定したいけど私用PCにエクセル入ってないし、Pythonでなんかその手のパッケージ使うしかないかなぁ」なんて思ってたところ、Googleスプレッドシートの関数で検定が実装されていることを知ったのでちょっと使ってみました。ぱっと使えて便利だったので、備忘録として残しておきます。

僕が確認している限りでは、関数によりt検定とF検定ができることがわかっています。

t検定

公式ドキュメントはこちら

t検定にはTTEST関数を利用します。検定対象となる2群のデータと条件を指定することで、t検定におけるp値を得ることができます。p値を取得したら、あとは各々が定めた有意水準にしたがって判断って感じです。

インタフェースは以下の通り。

= TTEST( "データ範囲1", "データ範囲2", "1:片側/2:両側", "1:対応あり/2:対応なし/3:対応なし(welch)" )

第3引数により両側/片側検定が選択可能です。また、第4引数により対応の有無と、対応なしの場合は等分散性の仮定の有無が選択できます。


F検定

公式ドキュメントはこちら

F検定にはFTEST関数を利用します。検定対象となる2群のデータを指定することで、F検定におけるp値を得ることができます。こちらもt検定と同様、p値を取得したらあとは各々が定めた有意水準にしたがって判断って感じです。

インタフェースは以下の通り。

= FTEST( "データ範囲1", "データ範囲2" )

t検定のように条件を引数で設定するとかはないです。


使用例

実際に関数を利用してみたサンプルとして、スプレッドシート上で2群の平均をt検定してみた模様を乗っけときます。

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おわりに

ということでスプレッドシートでも仮説検定ができるって話でした。個人的にちっちゃいデータ相手ならパッケージ使うよりエクセルの関数を使う方が楽なので、私用の環境でエクセルがない中、スプレッドシートで仮説検定の関数が使えるのは地味に便利だな〜思います。