雑記 in hibernation

頭の整理と備忘録

理屈寄りの話

信頼区間のよくある誤解

よく混乱するので、備忘録です 例 ある学校で身長の調査を行い、生徒の平均身長を求めたいとします。調査の結果、サンプルから得られた生徒の平均身長は160cmで、95%信頼区間が158cmから162cmであったとします。

ゲームへの参加条件としての身体性

この問題から一度解放されるために、現在の考えを記録しておきます。 ちょくちょく更新するかもしれません。

目的についての殴り書き - 不毛な効用と豊かな無駄について

ふとしたきっかけで國分功一郎氏の『目的への抵抗』を読みました。以前より、「これは多分、自分が常々考えているのと同じようなことを言っているのだろうな」とタイトルから察していたのですが、いざ読んでみると案の定、というか想定以上に類似点が多く。…

かんじること、わかること、かんがえること

今ひとつ意味の違いがわかりにくい「感性」「知性」「理性」ついて、主に(近代)哲学的な文脈で、それぞれの意味やニュアンスに関して僕なりの理解をまとめておきます。ざっくりした理解なので、厳密な正確性には欠けるかもしれません。 感性 これが一番わ…

本の話 - その1. 読書が嫌い編

僕は読書が嫌いです。小説とかエッセイなんかは良いとしても、ビジネス書や技術書に対しては強い苦手意識があります。激しく頭を使うし、なけなしの集中力がすぐに底をつくからです。活字耐性は、子供の時分に読書に慣れ親しんだかどうかで決まる、と聞いた…

【読んだ本のメモ】シンギュラリティ:人工知能から超知能へ

輪読用の備忘録として読んだ本の内容をメモっておきます。 概要 どんな本? 人間レベルの人工知能(汎用人工知能)、そして人間を超えたレベルの知能(超知能)を実現するために考えうる道筋と、その過程にどのような技術的課題が存在するかを検討します。ま…

「当選確実」の裏で暗躍しているのは不正ではなく推計統計だって話

2021年衆院選の結果が出ましたね。蓋を開けてみれば、野党共闘を議席につなげることができなかった立憲に対して自民は議席は減らしつつも安定した戦績を残し、2大政党の裏では維新の躍進があり、れいわは着実に議席数を伸ばし。少なくない変化が感じられた今…

知る人ぞ知る(?)WOE変換をフックアップ

統計・機械学習における変数変換の手法の一つに”WOE(Weight of Evidence)変換”という方法があります。金融工学の世界で好んで利用される手法らしいですが、他分野の方にはいまいち耳馴染みがないワードだと思います。ということで、「WOE変換なんて聞いたこ…

カンディンスキーのコンポジションと言語表現との類似性

ロシア出身の画家のワシリー・カンディンスキーは、抽象絵画の先駆者として有名です。その作品は直線や円が重なって散りばめられた幾何学的な雰囲気が印象的で、素人目に見てもThe・抽象絵画といった様相です。没後何年か経って日本ではパブリックドメインに…

冠詞とプラトンとソシュールと(養老孟司『バカの壁』より)

養老孟司『バカの壁』についての紹介は、もう今更ですね。 妙に心に残っている一節があるのでまとめておきます。冠詞とイデア論の対応関係についてです。 バカの壁 (新潮新書)作者:養老孟司発売日: 2012/07/01メディア: Kindle版 英語の授業で定冠詞と不定冠…

第一種の過誤と第二種の過誤を図で理解する

仮説検定における第一種の過誤とか第二種の過誤がややこしかったのですが、図で考えてみたら理解が進みました。 備忘録として残しておきます。 主にこちらの記事からインスパイアされています。リンク先の方は、サンプルサイズが大きくなると分布のばらつき…

ランダムフォレスト「マージン」の謎

僕が仕事でメインに扱っているのはSASだったりするのですが、SASは機械学習というよりは統計解析寄りのソフトです。そのため、分析屋もどきの身からすると、その出力もやや見慣れないものだったりします。 先日SASのプロシージャでランダムフォレストを弄っ…

正則化をなるべく丁寧に理解する - 実践編 -

機械学習における正則化の原理と挙動を理解するため、手法の概要をまとめると共に、正則化を用いた最適化をシミュレートして挙動を確認します。 この記事では -実践編- と題して、簡単な損失関数を例に正則化を実装し、効果をシミュレートしてみます。具体的…

正則化をなるべく丁寧に理解する - 理屈編 -

機械学習における正則化の原理と挙動を理解するため、手法の概要をまとめると共に、実際に正則化を用いた最適化をシミュレートして挙動を確認します。 今回の記事では -理屈編- と題して、正則化の着想から具体的な手法(L1,L2正規化)の解説までをまとめます…