雑記 in hibernation

頭の整理と備忘録

書籍

目的についての殴り書き - 不毛な効用と豊かな無駄について

ふとしたきっかけで國分功一郎氏の『目的への抵抗』を読みました。以前より、「これは多分、自分が常々考えているのと同じようなことを言っているのだろうな」とタイトルから察していたのですが、いざ読んでみると案の定、というか想定以上に類似点が多く。…

かんじること、わかること、かんがえること

今ひとつ意味の違いがわかりにくい「感性」「知性」「理性」ついて、主に(近代)哲学的な文脈で、それぞれの意味やニュアンスに関して僕なりの理解をまとめておきます。ざっくりした理解なので、厳密な正確性には欠けるかもしれません。 感性 これが一番わ…

SLAM DUNKを読んだ

今更ですが読みました。読後の所感を書き散らします。ネタバレありです。 SLAM DUNK 完全版 24 (ジャンプ・コミックスデラックス)作者:井上 雄彦集英社Amazon 桜木にとっての「バスケットマン・ライジング」 脚本においてログラインという概念があります。ス…

【読んだ本のメモ】シンギュラリティ:人工知能から超知能へ

輪読用の備忘録として読んだ本の内容をメモっておきます。 概要 どんな本? 人間レベルの人工知能(汎用人工知能)、そして人間を超えたレベルの知能(超知能)を実現するために考えうる道筋と、その過程にどのような技術的課題が存在するかを検討します。ま…

【個人的まとめ】実存と構造

個人的な事情により、一年位前に読んだ書籍を読み返してまとめました。備忘録としてメモです。 概要 どんな本? 新書。2011年に初版刊行なので、ちょうど10年くらい前の本ですね。 実存と構造 (集英社新書)作者:三田誠広集英社Amazon どんな筆者? 三田誠広…

2021年 - 今年出会った3×3【書籍編】

今年出会ったものの中で特に印象的だったコンテンツについて、書籍・音楽・映画の3つのトピックそれぞれで3冊・3枚・3本に絞ってまとめておきます。今年リリースではなく、あくまで「今年僕が出会ったもの」なので、基本的にリアルタイム性は皆無です。 最後…

『パラレルワールドのアイツ』のはなし

NHKスペシャルで特集されるひきこもりの中高年や、「幸せそうな女性」をターゲットにした通り魔や、SNSで芸能人にクソリプ飛ばして溜飲下げてる人らや、「不況で風俗のクオリティが上がって嬉しい」的な発言をしたお笑い芸人や。そういう人たちを見ていると…

カンディンスキーのコンポジションと言語表現との類似性

ロシア出身の画家のワシリー・カンディンスキーは、抽象絵画の先駆者として有名です。その作品は直線や円が重なって散りばめられた幾何学的な雰囲気が印象的で、素人目に見てもThe・抽象絵画といった様相です。没後何年か経って日本ではパブリックドメインに…

マーケティングにおけるデータ分析の超ざっくり沿革

最近読んだ書籍の冒頭でマーケティング分野のデータ分析の沿革について非常に簡素にまとまって紹介されていたので、若干の意訳を加えつつ備忘録的に内容をメモ書きしときます。 超ざっくりですが、データの拡充により分析目的が多角化していく流れと、その背…

冠詞とプラトンとソシュールと(養老孟司『バカの壁』より)

養老孟司『バカの壁』についての紹介は、もう今更ですね。 妙に心に残っている一節があるのでまとめておきます。冠詞とイデア論の対応関係についてです。 バカの壁 (新潮新書)作者:養老孟司発売日: 2012/07/01メディア: Kindle版 英語の授業で定冠詞と不定冠…

2020年 - 今年出会った3×3【書籍編】

今年出会ったものの中で特に印象的だったコンテンツについて、書籍・音楽・映画の3つのトピックそれぞれで3冊・3枚・3本に絞ってまとめておきます。今年リリースではなく、あくまで「今年僕が出会ったもの」なので、基本的にリアルタイム性は皆無です。 今回…