雑記 in hibernation

頭の整理と備忘録

THE FIRST SLAM DUNKを観た

読んだ(※)ので、観に行きました。観賞後の所感を書き散らします。ネタバレありです。


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※「読んだ」の話はこちら→ SLAM DUNKを読んだ - 雑記 in hibernation


第一印象を大事にしたかったので、パンフレットやインタビューなどの周辺情報を入れないうちにババっと書きました。今後情報を仕入れる中で気持ちが変わったら適宜加筆修正するかもです。

まず結論として。最高でした。未体験の方は、こんなブログどうでもいいからブラウザバックして、amazonで原作全巻ゲットして、読んで(既読の方は読み返して)、そして映画館へGO。

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SLAM DUNKを読んだ

今更ですが読みました。読後の所感を書き散らします。ネタバレありです。


桜木にとっての「バスケットマン・ライジング」

脚本においてログラインという概念があります。スラムダンクのストーリーををログラインにまとめるならば、「一目惚れした女の子に気に入られたい一心でバスケットボール部に入部した不良高校生の桜木花道が、一癖あるチームメイトと切磋琢磨する中でバスケットボールを愛する本物の”バスケットマン”になる物語」と言えましょう。海南戦の試合終了後に見せる悔し涙が読者の心を打つのは、彼が本気で競技に打ち込み始めたことの表れだったからです。僕は、一話で”スラムダンク”についての説明があるくらいだから、最後は派手なダンクで締めてタイトル回収するのかな、などと勝手に思っていたのですが、山王戦クライマックスで最後の一投は「左手はそえるだけ」のシュート。僕はここに言いようのない感動を覚えました。その理由を考えるに、この地味なシュートこそ反復練習の賜物であり、本人が「シュート練習は楽しかった」と語るように、練習に打ち込むことの楽しさに芽生えた、その原点だったからではないでしょうか。

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本の話 - その3. 輪読会 in home編

こちらの続きです。最終章です。

toeming.hatenablog.com


その晩の食卓にて。読書会自体はまぁ面白かったよ、といったことを妻にも話してみました。妻は僕に勝るとも劣らず読書が苦手な人間です。しかし、一方で本や本に満たされた空間自体は好きらしく、物理書籍をよく買うものだから抱える積読は単調増加する一方、という深い業を抱えて生きています。僕はときたまそのカルマをお裾分けしてもらうことがあり、タダで本が読めてラッキーと言えなくもないのですが、それにしたって読みもしない本が決して安くはない東京23区の土地面積の幾ばくかを占領し続けている、というのはなんだか非合理でむず痒い気持ちがします。そして妻は妻で、その重すぎる十字架に耐えきれなかったのでしょうか、読書会の感想を聞いた彼女は「我が家で輪読会をしよう」というパートナー道連れ型の提案を、というか宣言を繰り出してきました。経験上、妻の行動力には素直に平伏しておいた方が生活が楽しくなる傾向にあるので、僕は大人しく道連れにあうことにしました。そんないきさつで、我が家の家庭内輪読会がスタートしたわけです。

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本の話 - その2. 読書会にいこう編

こちらの続きです。

toeming.hatenablog.com


本を嫌い、ひょっとしたら本にも嫌われているかもしれない僕ですが、なんの因果か読書会に誘われてしまいました。

自宅の、僕がほぼ自室として使っている一室には、壁一面を埋める大きさの本棚があります。ちょうど一年ほど前に今の家に引越した際、前の家で収納しきれずに溢れていた本を収めるために注文したものです。引越し祝いも兼ねて新居に遊びに来た友人が、その本棚を眺め、「金持ち父さん」があるね、といったことに少し触れた後で、僕を読書会に誘ってくれたのでした。意外と読書に抵抗のない人間と思われたか、そんなことは関係なく誰かしらお誘いしたかったのか。実際のところ本棚を埋めている書籍のほとんどが妻の積読ですから、前者であればとんだ見当違いです。誘われた時は、正直に言って面倒だと思いました。理由は言わずもがな、生来の読書嫌いです。しかし一方で、参加するに足る動機もありました。裏を返せば、自分の行動規範に沿って生活している限りでは絶対に得られない経験であり、貴重な機会だとも思ったのです。

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Google ColabでPyStanがインポートできなくなってた件

1. PyStanがインポートできない

ちょうど今年の5月ごろ、こんな記事を書きました。

toeming.hatenablog.com

「何かと環境構築がダルいらしいPyStanだけど、Google Colaboratoryならわざわざinstallしなくてもpystanが使えちゃうよ」ってな記事だったのですが、その後異変が。

それは上記の記事のリリースから2ヶ月経った7月ごろ、久しぶりにpystanをいじろうと以下を実行したところ発生しました。

#pystanのインポート
import pystan
---------------------------------------------------------------------------
ModuleNotFoundError                       Traceback (most recent call last)
<ipython-input-1-3bed4a8a68f5> in <module>
      1 #pystanのインポート
----> 2 import pystan

ModuleNotFoundError: No module named 'pystan'

---------------------------------------------------------------------------
NOTE: If your import is failing due to a missing package, you can
manually install dependencies using either !pip or !apt.

To view examples of installing some common dependencies, click the
"Open Examples" button below.
---------------------------------------------------------------------------


いや、めちゃめちゃエラー出てるんだが。

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本の話 - その1. 読書が嫌い編

僕は読書が嫌いです。小説とかエッセイなんかは良いとしても、ビジネス書や技術書に対しては強い苦手意識があります。激しく頭を使うし、なけなしの集中力がすぐに底をつくからです。活字耐性は、子供の時分に読書に慣れ親しんだかどうかで決まる、と聞いたことがあります。しかし僕は物心ついた時から本が嫌いでした。本に親しみ、部分的にはそれを生業としていた両親の元で育ってもなお、本が嫌いでした。不思議と現代文の成績が頗る良かった事は数少ない自慢の一つですが、それでも小・中・高・大学生と、全ての時間軸において僕は本が嫌いでした。だから、僕の活字嫌いはきっと、先天的に「そう生まれてしまった」以外の理由はないんじゃあないか、と思います。

嫌いなら嫌いで距離をおけば良さそうなものですが、残念なことにそれは不可能です。僕の好き嫌いとは全く無関係に、現代において書籍ほど優れたメディアもまた存在しないからです。存在しない、と強く言い切ってしまいましたが、勿論、これは僕の所感です。しかし、それは強く言い切ってしまって良いと思うくらい、確信めいた感覚でもあります。

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